アオちゃんの紹介
2019年、ゴールデンウイークも終わり日常を取り戻していた夕方。
子猫の鳴き声が聞こえたような。
家の周りを歩いても見当たらないし。
よか。
よか。
次の朝、激しく鳴く子猫の声が聞こえマジか。
昨日の子猫?
しっかり探した。
探している間もきれぎれに聞こえてくる鳴き声。
体力もつかな?
どのくらいかわからないけど多分、二ヶ月くらい。
お母さんについていけなかったのか、置いて行かれたのか。
探しても見つからない。
たぶん、近づく気配で移動しているのか。
もどかしい日々が3日くらい続き今日こそは、鳴き声の元にたどり着こうとするが
声もとぎれとぎれになってる。
完全に親は迎えに来ない。
家の周りを目を見開き耳をすまし歩く。
こんな時に限り、鳴かないんだよね。
根競べ。
別に、私が何かしなくてもいいのに
私が悪いことしたわけではないけど
見つけてあげたい。
見つけなくてはいけない使命感。が芽生えてしまう。
幼少期、目の前にいるのに助けれなかった、何もできなかった自分が嫌だった。
自分に聞こえる声には何とかしたい。
ご縁。
ドラマの様な展開もないまま時間が過ぎ
次の朝、また聞こえる。弱いながらも必死な声。
絶対見つける。
家に近い側道下水(どぶ川)に降りた。
歩く
歩く
ほどなく高架下に灰色の塊が動いていた。
モゴモゴ
モグラ?
見つけた。
鳴く気力もないのか、逃げる気力もないのか片手に収まった。
抵抗もしなかった。
限界だったのかな。
めっちゃ嬉しかった。
自己満足かもしれないけど
とりあえず、生きてる。
小さな命、ひとりぼっちで頑張ってた。
そう考えただけで生きてほしいでしょ。
その日のうちにいつもの動物病院へ検診。
健康状態は異常はなし。
ノミとダニ駆除していただきとりあえず隔離だが可愛い。


ロシアンブルー?アオちゃん
幼き頃は、モグラだったが
日が経つにつれロシアンブルーか?と、思うくらい綺麗なシルバーに
本当にロシアンブルーに思えた。
元気に成長してくれたらそれでいい。
なんて考えた。
さみしく悲しかった日々、忘れてくれたらいいな。